- レゴの対象年齢ってどんな基準で決まってるの?
- 違いがよくわからない!
- 対象年齢ぴったりのレゴにすべき?
レゴのセットには対象年齢が細かく設定されています。
でも対象年齢で何が違うのか、子どもの年齢とピッタリ合うセットじゃなきゃダメなのか、よくわからないですよね。
レゴの対象年齢の基準は公表されているわけではありません。
でも、セットを見ればだいたい推測できます!
そこでこの記事では、レゴの対象年齢への考え方や選び方を解説し、年齢表記による違いについても考察しました。
各年齢のセットを比べながら、詳しく解説していきます。
違いがわかれば、どの対象年齢のセットを選べばいいかもわかるようになりますよ。
レゴの対象年齢:デュプロは1歳半以上、レゴは4歳以上
レゴの対象年齢は、デュプロが1歳半から、通常のレゴが4歳からとなっています。
デュプロは通常のレゴよりパーツが大きく、安全に遊べるシリーズです。
通常のレゴには小さいパーツがあり、3歳以下は誤飲の危険があるため推奨されていないんですよね。
各セットの対象年齢はパッケージに表記されています。
「5+」= 5歳以上 という意味
レゴの対象年齢は1歳半から18歳まで、ほぼ1歳刻みで決まっています。
下のグラフは、対象年齢ごとのセット数です。
- 2022年・2023年発売のセットから計算
- 2024年現在「16+」の区分は廃止
6歳以上 〜8歳以上のセットが多いですよね。
18+(18歳以上)の大人レゴも多めです。
2020年から「大人も買えるレゴ」として18+の年齢区分が登場しました。
18+は年齢基準が特殊で、難易度が高いというより、ディスプレイ用や懐かしいテーマなど、大人向けに制作されたレゴが18+に分類されています。
レゴの対象年齢の選び方
細かく分かれているレゴの対象年齢ですが、どう選べばいいのでしょうか?
6歳だったら、6+を選ぶべき?
結論から言うと、基本は子どもの年齢かそれ以下のセットを選べば組み立てには困りません。
レゴの対象年齢は「その年齢であれば多くの子が一人で組み立てられる」ことを意味すると言われています。
別に、「◯歳の子向け」とは決まっていません。「◯歳以上は全員対象(大人も!)」と考えればOKです。
もちろん個人差もあるので、年齢が合っても組み立てられない子もいますが、それなら下の年齢のセットから練習すれば良いのです。
反対に、レゴに慣れた子や器用な子なら、上の年齢も選択肢に入ります。
6歳の子なら、4+〜6+。慣れているなら、7+以上もアリ!
下の年齢のセットは簡単すぎる?
子どもの年齢より下のセットは簡単すぎてつまらないのでは?と思う人もいるかもしれません。
でも、その心配は無用です!
レゴの楽しさは、組み立ての難しさよりも、組み立てて何かを作ることそのものにあることが多いです。
もちろん、複雑な組み立てを楽しむこともありますが、ほとんどのレゴ好きは難しさでレゴを選んでいないでしょう。それよりもレゴで何を作りたいかの方が大事です。
レゴでこれ作りたい!と思えば、大人でも5+(5歳以上)のセットを買います。
ブロックを組むだけなので、「難しい」といってもたかが知れてますしね。
ただ、発達途中の子どもにとっては、「難しいレゴに挑戦する」ことも大きな楽しみの一つ。
そういったチャレンジ精神がある時に限っていえば、下の年齢のセットは「簡単すぎてつまらない」かもしれません。
上の年齢のセットは難しすぎる?
一方、子どもの年齢より上のセットを選ぶ場合は、一人で最後まで組み立てられない可能性があります。子どもの様子を見ながら検討しましょう。
対象年齢が上がっていくと、小さい子では固くてはめられないパーツなども出てきます。
ママ・パパやって〜!になるわけですね…
また、パーツ数の多すぎるセットを選んでしまうと、途中で飽きてほとんど親が組み立てることになる可能性も。
なので上の年齢のセットは、子どもの様子を見ながら選ぶと良いでしょう。
- 自分の年齢のセットだとすぐ終わってしまって物足りない
- もっと組みごたえのあるセットに挑戦したい
- 手先が器用
- レゴが大好きで長時間遊べる
ちなみに10歳を超えてくると、上の年齢含めほとんどのセットを組み立てられると思います。問題になるのはパーツ数(忍耐力)のみです。
というのも、レゴのセットはほとんどが10+までになっています(18+は年齢基準が特殊なので例外)。
10歳を超えたらレゴの組み立てに必要な能力はほぼ成熟すると考えられているのでしょう。
「パーツをはめられない」「どこにはめるか分からない」などの技術的な問題がなくなるということですね。
対象年齢による違い
ここからは、対象年齢によって何が違うのかを解説していきます。
レゴの年齢区分の基準は公表されていません。今回は各年齢のセットを組み立てて得た情報から、私なりに考察しました。
レゴの対象年齢による違いは下記の点が考えられます。
- 安全性
- 組み立て難易度
- 手先を動かす能力
- 空間把握能力
- 説明書への理解力
- 忍耐力・粘り強さ
- 完成品の遊び方・テーマ
組み立ての難易度だけでなく、完成品がどんなものか、遊べるのか飾るだけか、などからも決まっています。
ディスプレイ用だと、簡単なセットでも年齢が上がったりしますね。
ざっくり年齢別に各基準をみてみました(※デュプロは比較が難しいため除外)。
5+と6+での差が大きく、だんだんと難易度の違い(年齢への配慮)は少なくなっていきます。
12+を超えてくると、あとはパーツ数(忍耐力)の問題のみです。
4+〜5+ | 6+〜7+ | 8+〜11+ | 12+〜 | 18+ | |
---|---|---|---|---|---|
手先を動かす能力 | パーツが大きめ 不器用な手でも遊びやすい作り シールなし(4+) | 細かいパーツが増える シールが登場(5+) はめるのが固いパーツ(7+) | 沢山の細かいパーツで複雑な形を作る | ||
空間把握能力 | 基本は上に積む 上下左右の反転が少ない | 上下左右の反転が増加 | |||
説明書への理解力 | 見開きごとに一つの手順(4+) はめるパーツが色でマーク | 通常の説明書 | |||
忍耐力・粘り強さ | 最大約500パーツ(1 〜1.5時間) | 最大約1000パーツ(2〜3時間) | 最大約2000パーツ(4〜6時間) | 最大約6000パーツ(12〜18時間) | 最大約10000パーツ(20〜30時間) |
完成品 | 車や人形遊び。造形の複雑さは低め 簡単なギミック | リアル&飾って楽しむモデルも増える より複雑なギミック | 遊び要素がほぼないセットも目立つ | ディスプレイ用、昔懐かしいテーマ 価格・大きさに天井なし |
以下では各年齢層別に特徴を解説していきます。
1歳半〜3歳以上の特徴(デュプロ)
安全性などの観点から、3歳以下にはデュプロというシリーズが用意されています。
通常のレゴはパーツが小さく、誤飲の可能性があるため3歳以下には推奨されていません。
デュプロのブロックは、角が丸く、握りやすく、大きくて飲み込めないようになっています。
デュプロの中での年齢ごとの違いは、レゴ公式サイト
4歳前後はレゴかデュプロか迷う人も多いです。迷ったときの判断方法はこちらで解説しています。
4〜5歳以上のレゴの特徴(4+〜5+)
4+はデュプロからの移行期のため、特に配慮された作りになっています。続く5+も初心者向けです。
大きめパーツが多い
6+以上のセットと比べて、大きなパーツが多め。
5+だと細かいパーツは1/3くらい、9+だと半分くらいありますね
車の土台を比べると、4+はタイヤをさす部分が元々ついた一体型のパーツですが、6+になるとその部分も自分で組み立てます。
完成品がオープンな作り
4+のセットは、完成品がオープンな作りになっていることも特徴的です。
このセットはお城ですが、1枚板のような感じで、奥行きがないのがわかるでしょうか。
小さい子の不器用な手でも、前から後ろからアクセスしやすいです。
シールを使わない
4+のセットは全てパーツにプリントがされていて、シールを貼る必要がありません。
はみ出さずにシールを貼るのは、小さい子には難しいです。
5+から少しずつシールも登場します。
上下左右の反転が少ない
小さい子では、モデルを反転させながらの組み立ては混乱しがち。
4+や5+では、頻繁に反転して横や斜めにブロックをつけるようなことはあまりありません。
特に4+のセットは、基本的に上に積んでいくスタイルになっています。
初めてでも簡単です!
説明書がわかりやすい
4+と5+は、説明書もわかりやすく工夫されています。
4+は、見開きごとに一つの手順です。使うパーツが絵で大きく表示されています。はめるパーツも色でマークされていてわかりやすいです。
5+は、4+ほど丁寧ではありませんが、はめるパーツが色でマークされています。
組み立て所要時間は1時間〜1時間半まで
パーツ数が多くなるほど、完成までに時間がかかります。小さい子は退屈してしまうでしょう。
所要時間は人にもよりますが、平均的には500ピースで1時間~1時間半です。
4+と5+は最大でも約500ピースまでです。
対象年齢 | 最大パーツ数 | 最大所要時間 |
---|---|---|
4+ | 498 | 1〜1.5時間 |
5+ | 530 |
車や人形で遊べるプレイセット
パトカーや消防車を動かして遊んだり、人形を使ってごっこ遊びできるようなセットが多いです。
動かせるようなギミックはごく簡単なもののみ。
6〜7歳以上のレゴの特徴(6+〜7+)
組み立ての複雑性が上がります。5+までにあった低年齢向けの配慮がなくなっていき、脱初心者といった感じです。
パーツに貼るシール
6+以上では、4+になかったシールが多数登場します。
下記は8+のセットですが、貼りやすい小さなシールだけでなく大きなシールも付いています。
はめるのに力がいるパーツ
はめるのに力がいるパーツが出てくるのは、だいたい7+あたりからです。
このパーツははめるのも外すのもとても固いですね。
小さい子が挑戦すると、つまづきポイントになりそう
上下左右の反転が増える
空間把握能力も発達してくるので、モデルを反転させながら組み立てることが増えてきます。
裏返したり、横や斜めにブロックをつけたりと、より立体的な組み立てになります。
説明書は通常タイプに
5+まではわかりやすくされていた説明書が、6+からは通常タイプになります。
はめるパーツも色でマークされていません。
組み立て所要時間は2〜3時間まで
パーツ数は最大でも約1000ピースまでです。1000ピース程度なら平均2〜3時間くらいで完成します。
まとまった時間が取れれば1日でも終わる分量です。
対象年齢 | 最大パーツ数 | 最大所要時間 |
---|---|---|
6+ | 1154 | 2〜3時間 |
7+ | 1153 |
ギミックも増えてくる
セットそのものに可動部分がたくさんあったり、リモコンで動くようなものも。
機械的な構造をもつテクニックシリーズも対象年齢に入ってきます。
8〜11歳以上のレゴの特徴(8+〜11+)
このくらいの年齢になると、細かいパーツで複雑な形を作っていけるようになります。
5+のパーツと比べると一目瞭然で、細かいパーツが大半を占めます。
パーツが細かくなる分、繊細な表現が可能になり、よりリアルな作品が作れるでしょう。
組み立て所要時間は4〜6時間まで
7+までの1000ピースから2倍に増え、最大2000ピースのセットまで登場です。
2000ピースにもなると4〜6時間はかかるので、1日の遊び時間だけで完成しないことも多いでしょう。
対象年齢 | 最大パーツ数 | 最大所要時間 |
---|---|---|
8+ | 2010 | 4〜6時間 |
9+ | 2187 | |
10+ | 2433 | |
11+ | 2001 |
遊び+リアルさやディスプレイも楽しむ
8+以上になると、実際の車種を再現したようなリアルなモデルや、飾って楽しむモデルも少し増えてきます。
でも、車にはミニフィグも乗せられるし、飾らずに手に持って遊ぶこともできるので、遊び要素もある感じ。
小さな人形シリーズ「ブリックヘッズ」は、パーツ数が少ないですが、年齢高めの「10+」です。飾って楽しむ要素も強いからでしょう。
12歳以上のレゴの特徴(12+〜)
12+以上のセットになってくると、難易度は頭打ちといった感じです。
違うのはパーツ数の多さや、完成品の楽しみ方が大人っぽくなる点です。
組み立て所要時間は4〜6時間まで
特に14+は6000ピースを超えるセットも出てくるなど、長い期間楽しめるようになっています。
対象年齢 | 最大パーツ数 | 最大所要時間 |
---|---|---|
12+ | 2010 | 12〜18時間 |
14+ | 6163 | |
16+ | 578 |
遊びの要素がほぼないセットも
12+以上では遊びの要素が極端に少ないセットが目立ってきます。
レゴフレンズの植物園(41757)や、ディズニーのミニキャッスル
もちろん12+以上でも、遊びの要素モリモリなセットもあります!ギミック部分の組み立ての難しさなども加味して設定されているのでしょう。
18歳以上のレゴの特徴(18+)
18+(18歳以上)のセットは、他の年齢基準と違って、組み立て難易度はあまり関係ありません。
「完成品の遊び方・テーマ」で決められている面が大きいです。
このようなパーツ数が少なく、簡単そうなセットも18+。
とはいえやっぱり、パーツ数が多いと大変だし、ちょっと間違えるとどこで間違えたかわからなくなり途方に暮れます。笑
組み立て所要時間は最大20〜30時間
18+は大人向けなだけあって、パーツ数(≒価格)は天井知らずです。
対象年齢 | 最大パーツ数 | 最大所要時間 |
---|---|---|
18+ | 10001 | 20〜30時間 |
ちなみに10001ピースのセットはエッフェル塔(10307)
ディスプレイ用、昔懐かしいテーマ
難易度に関わらず、ディスプレイ用のセットや、大人にとって懐かしいテーマ(バックトゥザ・フューチャー、パックマンなど)が18+に分類されます。
普段レゴを買わない大人がレゴを買うための、大義名分のような意味合いが強いかもしれません。
なので、12歳や16歳が18+のセットを買ってもぜんぜんOKです!
レゴの対象年齢の選び方まとめ
レゴの対象年齢は、とりあえず子どもの年齢と同じかそれ以下のセットを選べば困りません。
対象年齢による違いは公表されていませんが、今回はセット内容から下記のような違いを考察しました。
4+〜5+ | 6+〜7+ | 8+〜11+ | 12+〜 | 18+ | |
---|---|---|---|---|---|
手先を動かす能力 | パーツが大きめ 不器用な手でも遊びやすい作り シールなし(4+) | 細かいパーツが増える シールが登場(5+) はめるのが固いパーツ(7+) | 沢山の細かいパーツで複雑な形を作る | ||
空間把握能力 | 基本は上に積む 上下左右の反転が少ない | 上下左右の反転が増加 | |||
説明書への理解力 | 見開きごとに一つの手順(4+) はめるパーツが色でマーク | 通常の説明書 | |||
忍耐力・粘り強さ | 最大約500パーツ(1 〜1.5時間) | 最大約1000パーツ(2〜3時間) | 最大約2000パーツ(4〜6時間) | 最大約6000パーツ(12〜18時間) | 最大約10000パーツ(20〜30時間) |
完成品 | 車や人形遊び。造形の複雑さは低め 簡単なギミック | リアル&飾って楽しむモデルも増える より複雑なギミック | 遊び要素がほぼないセットも目立つ | ディスプレイ用、昔懐かしいテーマ 価格・大きさに天井なし |
子どもの様子をみながらいろいろ試して、組み立ての達成感や楽しさを感じてもらえればと思います!