一見地味なレゴですが、南極圏での一大生還劇の立役者となった存在です。
エンデュアランス号の物語を知ると、この救命艇のレゴも欲しくなるのは頷ける!そんなセットがレゴ エンデュアランス号(10335)の特典になっています。
シャクルトンのミニフィグもついているのがいいですね!
シャクルトンの救命艇(40729)
よかった点 | 気になった点 |
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エンデュアランス号の物語に欠かせないピースが揃う エンデュアランス号(10335)にはないミニフィグつき 希少性が高い | 地味といえば地味 |
この特典をおすすめする人
- エンデュアランス号(10335)を買うか迷ってる人
配布条件
- 2024/11/29〜12/2
- エンデュアランス号(10335)購入
【追記】LEGO.comでは終了してしまいました。楽天をチェックしてください(2024/11/29時点)。
※なくなり次第終了
今回紹介するセットは、LEGO.com様よりレビューのためにご提供いただきました。
南極の荒波を越えた小舟、ジェイムズ・ケアード号
このセットは、2024年11月29日発売のレゴアイコン エンデュアランス号(10335)の初期購入特典です。
私はエンデュアランス号について全く知らなかったのですが、これを機にWikipediaを見たらすごい話でした…。思わず関連本を買ってしまいました。笑
1914年という時代に、南極圏で22ヶ月も遭難して隊員28名全員生還。あり得ないでしょと思ってしまうような偉業です。そりゃー歴史に名を残してレゴにもなりますわな。
今回特典となった救命艇は、シャクルトン含む6名が救援要請のために、決死の航海へと向かった船「ジェイムズ・ケアード号」です。詳しくはWikipediaの『ジェイムズ・ケアード号の航海』で知ることができます。
実際の写真を見ると、いかに頼りない船かわかりますよね。この船(というよりボート)で、ハリケーン並みの風が吹き荒れる荒波の中を1500km航海しました。
レゴでも忠実に再現されています。エンデュアランス号(10335)にはついていないミニフィグが手に入るのも嬉しい。
この救命艇は、エンデュアランス号の生還劇には欠かせないピースです。「これもあったらな…」を実現してくれる納得の特典だと思います。
シャクルトンの救命艇(40729)レビュー
セット専用特典は簡易包装のことが多いですが、今回は市販と同じちゃんとした箱に入っています。
パーツ数は232個で、特典としては一般的な量です。シールはなしですが、プリントパーツもありません。
レゴアイコンの特典なので18歳以上対象ですが、小学生でも組み立てられそうです。
30分前後で完成します。
小さなジェイムズ・ケアード号
南極の荒海を乗り越えたとは思えない、地味で小さな船…。しかし500トンの船も沈む大嵐を切り抜けた、奇跡の船でもあります。
下についているのは、氷の上を移動するためのそりです。
沈みゆくエンデュアランス号から搬出したボートは、キャンプ地を移動する際、氷上を引っ張って移動しなければなりませんでした。
デッキの一部を外して船の中の構造を見ることもできます。デッキの下も狭くて、水が大量に入ってくるから大変だったそうです。
船尾には船の向きを変えるためのラダーがついています。もちろん動かすことも可能。
マストは2本立っています。帆はないですね〜。
オールは2本くくりつけられています。手漕ぎもまた大変よ…。
隊長シャクルトンと写真家ハーレーのミニフィグ
ミニフィグは2体ついています。隊長のアーネスト・シャクルトンと、写真家として隊に加わっていたフランク・ハーレーです。
新しいパーツは特にありません。エンデュアランス号(10335)にはミニフィグがないので、やはりそれらしいミニフィグが手に入るのは嬉しいですね。
ハーレーは救助要請に向かった6名のメンバーには入っていません。
ハーレーが選ばれた理由はわかりませんが、氷上キャンプ中の写真で服装などがはっきり残っているから、選ばれたのかもしれません。この写真は、右がシャクルトン、左がハーレーです。
写真に写っているストーブのようなものも、小道具として入っていました。そのほか飲み物やピッケルなども。
カメラもなかなかカッコいいです。小道具類は木箱に入れることができます。
よかった点と気になった点
帝国南極横断探検隊の偉業は、エンデュアランス号が沈んでからが本当の始まり。特にジェイムズ・ケアード号は欠かせないピースです。
エンデュアランス号(10335)を買う人なら、これもあったらな…と思う一番のモチーフだと思うので、納得の特典です。
シャクルトンのミニフィグがついているのも、ポイントだと思います。
エンデュアランス号(10335)購入者しかもらえないため、入手機会が非常に限られた貴重なレゴといえます。
よかった点 | 気になった点 |
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エンデュアランス号の物語に欠かせないピースが揃う エンデュアランス号(10335)にはないミニフィグつき 希少性が高い | 地味といえば地味 |
しかし本物に忠実すぎるがあまり、外観は地味。笑
粗末な船で荒波を超えたという話なので、地味でいいのですが、帆でもあればちょっと違ったかも?
おすすめする人・おすすめしない人
エンデュアランス号(10335)が欲しいけど迷う…という人は、専用特典があるうちにゲットすることをおすすめします。
市販品ではないので、後から欲しくなったら、高い金額を払って買うしかありません。
おすすめする人 | おすすめしない人 |
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エンデュアランス号(10335)を買うか迷ってる人 | エンデュアランス号の物語より外観重視の人 |
エンデュアランス号の物語はよく知らないけど、外観に惹かれて購入しようという方は、今回の特典はなくてもいいかも。
物語を知っているからこそ、胸が熱くなる特典ですが、知らないとただのボートです。
エンデュアランス号(11035)について
エンデュアランス号(10335)は、2024年11月29日発売です。
エンデュアランス号は1915年に沈没後、2022年に調査チームによって海底で発見されました。
その偉大な冒険譚は、本や映画となって今日まで伝えられています。
「エンデュアランス」は英語で(精神的な)忍耐力という意味です。シャクルトンが先祖伝来の家訓「不屈の精神で勝利する」から名付けました。
この船に乗った隊員たちの結末を、まさに象徴する船名ですよね。
エンデュアランス号に乗った帝国南極横断探検隊については、ネットでも知ることができます。
書籍はより詳しいです。実話ですが物語として非常に面白く、グイグイ引き込まれて読んでしまいます。
- ランシング『エンデュアランス』
- 新潮文庫『エンデュアランス号漂流』の改訂版。隊員の日記や綿密な取材をもとに書かれた本です。
- Kindleにもなっており手を出しやすい。私もこれを読みました。
- シャクルトン『エンデュアランス号漂流記』(中公文庫)
- 隊長のシャクルトン自らによる記録です。
- アレグザンダー『エンデュアランス号: シャクルトン南極探検の全記録』
- 今回の特典のミニフィグにもなっているハーレーによる写真が最も充実している本だそうです。
その他のレゴの船のセット
レゴ®タイタニック号
全長135cmの超巨大レゴです。大人レゴの最高峰のひとつ。
海賊船(31109)
海賊船のほか、海賊宿、ガイコツ島にも組み替えられます。おもちゃ感があって、エンデュアランス号のようなリアルなレゴとは違った魅力があります。
ヨット(60438)
すっきりした船体のヨット。イルカウォッチングを楽しめます。
レゴ シャクルトンの救命艇(40729)商品概要
セット名 | シャクルトンの救命艇 |
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番号 | 40729 |
テーマ | アイコン |
配布開始日 | 2024年11月29日 |
パーツ数 | 232 |
ミニフィグ | 2体 |
対象年齢 | 18歳〜 |